岡本陸郎は4、5才から絵を描き始め、現在に至るまで週7日、毎日24時間を芸術創造の世界に生きてきました。
小学校入学と同時に画家松永光玉師のもとで毎週絵を描いて長年にわたって基礎を身につけ、少年時に文学、詩歌、物理、数学、工学、映画、落語の世界を遍歴し時間をたっぷりかけた遠回りをしながら、芸術創造の世界に生きることを選択し、26才で日本を離れました。芸術家として集中するために1969年、ニューヨークに住み始め、以来50年以上創造活動を続けています。
ニューヨークでは常に新たな創造世界を開拓し、探検と冒険の日々を送って来ました。 作品はどれもこれまでの沈澱した常識や条理、規則を打ち破りながら、無垢の大自然を率直に直視して、時代を超えた新鮮な鮮度を目指しています。
そしてニューヨーク芸術界の画廊やMoMA近代美術館などに個展、グループ展を続け、シカゴやロチェスターなどに作品を設置して来ました。 しかしそれらの人間の俗界の経歴よりも最も重要なのは、その作品の完成度と思索の深度にあります。
「動く岩」や「絵画作品」の多くは完成までにどれも数年から数十年をかけています。作品の完成のためには時間を惜しむ事なくいくらでも投入しています。 「動く岩」の巨大でほとんどabsurdeな馬鹿げたほどの不条理なおかしみの無垢の世界がその努力の集中と没入から生まれています。
人工都市ニューヨークの中に生活しながら、都市生活の狭い人間界に満足する事なく、アフリカ、アマゾン、トルコ、ギリシャ、モンゴル、コスタリカなどの大自然を旅し、また、日々日常においてはニューヨークのセントラルパークやマジソン・スクエア・パークの植物界、スズメ界、リス界などと親しく付き合い、 常に無垢の彼等と共に生きて来た現実直視の結果が作品となっています。
作品群には大自然の中に生きるもの全てが平等であるという強固な世界が広がっています。世界の大自然の放浪遍歴の末に再び日本に辿り着き、阿蘇の悠々とした寝釈迦と、九重の突き抜けた空と、風にうねる緑の大草原が手招きして迎えてくれた作品群の美術館として2006年6月10日に開館しています。

美術館は建築家・村田憲治と岡本陸郎の共同設計により2006年に建設されました。

冬季休館





 休館日
 入館料


 住 所
 電 話
 メール

アクセス

2023年12月1日 ~ 2024年3月31日 
次期開館は2024年4月1日からです。
休館中でも美術館ブログに新しい情報を更新すように
しています。
【ブログ】https://rikurookamoto.blogspot.com

毎週木曜日
大人500円 中・高校生300円
団体(5人以上)大人400円 中・高校生200円
月・火曜日は入館料無料で入館できます。
〒879-4912 大分県玖珠郡九重町湯坪瀬の本628-15
0967-48-8550
rikurookamoto39@gmail.com

福岡市内から車で約2時間30分(最寄のIC :九重IC)
熊本市内から車で約1時間40分
別府市内から車で約1時間30分
黒川温泉から車で約10分
バス:産交高速バス(熊本-別府)筋湯温泉入口下車
最寄空港:熊本空港 熊本空港から車で約1時間20分


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2016年熊本地震のモニュメント
2016年4月16日午前1時25分、深さ12キロ、M7.3の地震が熊本、大分地方に発生しました。
「動く壁 / Moving Wall 」は2006年6月10日の美術館オープン以来、展示作品として10年間全く問題なく動き続けていました。しかし残念ながら、震度6の強震に襲われ、「動く壁」の内部の頑丈なアルミ金属の箱に張り付けた、厚さ2.5センチの重い大理石スラブが一部落下し破壊されてしまいました。
スクッと優雅に佇立して動いている形態でしたが、大自然の力にはかないませんでした。
日本では将来的にも地震が予測され、形態的にこのままの展示は無理という結論になり、作品の周囲を高さ81センチの白い大きな直方体の優雅で頑丈な箱で包み込んだ事で、これから先、熊本地震と同程度の地震があっても安全で全く壊される事がありません。
「2016年熊本地震のモニュメント」作品として、大自然の巨大な力を将来に伝えて行きます。

熊本地震
熊本地震は、2016年4月14日21時26分以降に熊本県と大分県で相次いで発生している地震である。気象庁震度階級では最も大きい震度7を観測する地震が4月14日夜および4月16日未明に発生したほか、最大震度が6強の地震が2回、6弱の地震が3回発生している。 ウィキペディア

2015年日本エッセイスト・クラブ賞候補作品
「自由の風」無垢の世界エッセイ集
 岡本陸郎著
 幻冬舎ルネッサンス出版社
 定価:1400円+税
 本文250頁・写真50頁の全300頁
 2014年7月15日 初版発行
 全国書店とネット書店で販売中

内容紹介
26歳で単身ニューヨークに渡り、芸術家として生きてきた半世紀を綴ったエッセイ。
商業芸術家の生き方のそれとはまったく異なる人生を送った岡本陸郎の生活とは、いったいどのようなものなのか?
本当の意味での無垢なる芸術を目指し続けてきた一人の男が生きた芸術家人生。そこには誰もが思い描く人生とはひと味違う、人間の生き方が描かれている。 (幻冬舎)
純粋無垢の無垢ではなく、複雑無垢の無垢の世界エッセイ集。
作品のバックグラウンドがすべて分かります。

講演:随筆「自由の風」について
2015年8月1日午後4時半から当美術館、9月1日午後1時から大阪の電気会館にて講演をしました。
【講演の内容】
プロジェクターを駆使し、「自由の風」に載っていない写真なども多数使った約1時間の講演です。
日本の鴨長明や吉田兼好、アメリカの随筆家ソローの随筆に一貫して流れる徹底した、合理主義者、リアリストでありながら、いきいきとしたユーモアと面白さに満ちて、世の濁りに染まないという『随筆の精神』が全員に流れている事など。
「自由の風」は世の濁りに染まない『随筆の精神』という系譜を継いで、21世紀の全く新しい面白さに満ちた随筆を書こうとしたものであるという事をお話ししました。

 一般財団法人 岡本陸郎美術館
 理 事 : 村田憲治 服部靖郎 河津友子 梶原 勉 山口和則 岡本陸郎
 評議員 : 串山真教 宮崎睦子 手嶋枝里子 斉藤マツ子 塩田鈴子 岡本桂子
 監 事 : 西村文男 桑原尋美
 友の会理事 : 河津悦雄 安井信久 渡辺始枝 宇井典和 山本和子 山本隆史 阿南誠志 増森啓太郎 倉谷典子 服部 篤 服部 静
       宮下多美枝 中村有美枝 川口千枝
 名誉役員(長年にわたって美術館の運営に尽力していただいた方達):志賀紀久代 村田えい子 服部通子

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